
健診で「クレアチニンが高い」「eGFRが低い」と言われると、腎臓は大丈夫かと不安になります。これらは腎臓の働き(老廃物を澾し出す力)を映す数値です。加齢や生活習慣病が背景のことが多く、早めに気づいて対処することが大切。この記事では、クレアチニン・eGFRの意味と数値の見方、何をすべきか・何科かをやさしく整理します。
数値の基準や判定は検査機関・年齢などで異なります。以下は一般的な目安で、自己判断せず医師の判定を確認してください。
クレアチニン・eGFRとは?
クレアチニン(Cr)は、筋肉が使われてできる老廃物で、腎臓から尿へ排泄されます。腎臓の澾過する力が落ちると、血液中のCrが上がります。eGFR(推算糸球体澾過量)は、そのCrと年齢・性別から腎臓の働きを推定した値で、低いほど腎機能が低下していることを示します。健診では「Cr高値」「eGFR低値」として指摘されます。
数値の目安

- eGFR 90以上:目安として正常範囲。60以上はおおむね保たれている
- 60未満が3か月以上続く、または尿たんぱく等の異常があると、慢性腎臓病(CKD)の可能性
- クレアチニンの基準は性別で異なり(男性は女性よりやや高め)、検査機関でも異なる
※数値はあくまで目安です。必ず健診表の基準値と医師の判定を確認してください。
数値が動く主な原因

- 加齢:年齢とともにeGFRは緩やかに下がります
- 高血圧・糖尿病:慢性腎臓病の主な原因
- 脱水・筋肉量:脱水で一時的にCr上昇。筋肉量が多いとCrがやや高めに出ることも
- 薬の影響:鎮痛薬の使いすぎなど
- 腎炎などの腎臓の病気
言われたら何をする?
まずは健診表で数値と基準、尿検査の結果(たんぱく・潜血)も確認を。高血圧や糖尿病が背景なら、血圧・血糖の管理、減塩、適切な水分、鎮痛薬の使いすぎを避けるなどが大切です。自己判断でサプリや薬を増やさず、数値が悪い・改善しないときは受診を。
何科に行く?受診の目安(緊急時は119)
受診先は腎臓内科が基本です。高血圧・糖尿病が背景なら内科・糖尿病内科、迷ったらかかりつけ医でも。
- eGFRが大きく低い、急に悪化した
- 尿たんぱく・尿潜血も陽性
- むくみ・血圧が高い・尿量が減る・だるさ
急にほとんど尿が出ない、強いむくみや息苦しさを伴うなどはすぐに受診し、緊急時は救急(119)を検討してください。
まとめ
クレアチニン・eGFRは腎臓の働きを映す数値で、Cr高値・eGFR低値は腎機能低下のサインです。多くは加齢や高血圧・糖尿病が背景。eGFR60未満が続く・尿たんぱくなどを伴うときは、腎臓内科などで早めに確認を。生活習慣の管理と早期の気づきが、腎臓を守る第一歩です。